リコピンの抗老化作用
2010-02-12我々は何故老いるのでしょうか?これは長い間、謎となっています。
現在、科学界は老化現象を解明するために、数十種類の仮説と理論を提出しています。最も認知されているのが、Herman氏が1956年に提出したフリーラジカル理論です。この理論は、酸化したフリーラジカルを主体とした様々な生化学的フリーラジカルが生物組織を傷つけ、その蓄積の結果が老化である可能性が高いと認識しています。また体内でフリーラジカル除去の高水準を維持できれば、有効的に傷害が食い止められ、老化が防止され、その結果大幅に寿命を伸ばすことができる、とされています。
u Harman, D. Aging: a theory based on free radical and radiation chemistry. Gerontology 1956; 11: 298–300. |
測定後、リコピンは地球上で最強の抗酸化剤(antioxidant)と認識されました。
u Di Mascio P., Kaiser S., Sies H. Lycopene as the most efficient biological carotenoid singlet oxygen quencher. Arch Biochem Biophys 1989; 274: 532-538. |
更に1970年代の動物実験において、食物に植物由来の抗酸化剤を混ぜることで実験動物の寿命を延長させることができることがすでに証明されていました。その後、無数の実験がこれを証明しており、「リコピンは最も優れた抗老化作用を具備している」とはっきりと宣言することができます。
u Kohn RR. Effect of Antioxidants on LifeSpan of C57BL Mice. J. Gerontology 1971; 26: 378-380. u Cutler RG. Antioxidants and aging. Am J Clin Nutr 1991; 53: 373S-379S. |
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